依存(アルコール・ギャンブル・薬物)の現状

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依存(アルコール・ギャンブル・薬物)の現状

依存症って一体どんなもの?

依存症とは、ギャンブルやアルコール、薬物がやめられない状態のことです。日常生活を送ることができなくなり、頭ではやめようと思っていても、依存しているものを際限なく欲しがります。自分の意思と行動が一致しなくなり、依存している本人もコントロールできなくなってしまいます。意思だけで回復するのは難しく、自分の力ではどうすることもできません。

依存症は「本人が自堕落な生活をしているから」「意志が弱くてやめられない」と思われがちですが、それは誤解です。依存症はれっきとした病気であり、治療が必要な状態であることを認識しなければいけません。アルコールやギャンブル、薬物は脳内に刺激を与え、ドーパミンという物質を放出し、強い快楽を感じさせます。その感覚が脳に認識されることで依存症となるのです。

脳が快楽を感じるようになると、再びその感覚を求めて依存しているものを欲しがり、次第にエスカレートしていきます。脳内に刺激を求める回路が出来上がっているため、依存症になると簡単に元に戻ることはできません。しかし、医師による治療と周囲の支援により、依存症から距離を置いて日常生活に戻ることは十分可能です。

依存症は本人が認めないことも多いため、周囲の人が疲弊することも珍しくありません。自分たちだけでなんとかしようと孤立するのではなく、身近にある相談所に行くのが適切です。依存症専門の機関や民間団体を利用して、早めに支援を受けましょう。

なぜ依存症になってしまうのか

依存症は人格や生活習慣に関係なく、誰でも陥る可能性があります。依存するものは人によって違いますが、その時偶然身近にあったもの、たまたま経験して快楽を感じたものなどに依存していきます。

では、依存症になりやすい状態とはどんな状態なのでしょうか。それは心の状態が関係しています。依存症になりやすい人は強いストレスを長く感じていたり、心のよりどころがなかったり、不安定な状態が続いていたりします。

仕事や対人関係、家庭環境で強いストレス状態が続いている人は、ストレス発散の手段としてお酒やギャンブル、買い物などにはまっていきます。特に身近にものを置ける物質依存は手を出しやすく、タバコに依存してしまう人もいます。

ストレス状態から抜け出すのはどんな場合でも容易ではありません。そのためストレスは次第に強くなり、発散の度合いが著しくなります。アルコール依存なら酒量が増え、買い物やギャンブル依存なら使う金額が多くなる、といった状態です。そうなると抜け出すのがさらに難しくなってしまいます。

ストレスは日常の中にたくさんあるものです。アルコールもギャンブルも、手を出すきっかけはそれほど特別ではありません。ふとしたことから大きなストレスを抱えることもよくあります。依存症は特別な人がなる病気ではなく、誰でも陥る可能性があるものとして認識しておくべきなのです。

依存症を防ぐ方法は、ストレスを発散し孤独感を感じたら誰かに頼る気持ちを持っておくことが大切です。強い刺激を感じるものに頼らないよう、意識しておくことも大切な要素と言えます。


これらのお悩みや問題は、その道のプロにご相談されてはいかがでしょうか。

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